東大テニス

東大生が実践している、身体能力に劣るプレーヤーでも勝てる方法を解説します

2013-01-01から1年間の記事一覧

もし、カット打法の花巻東・千葉翔太くんがテニス部だったら

スター不在と言われた今回の甲子園で、一番話題になったのが「カット打法」の千葉くんでした。「見ててつまらない」とか、「高校野球の精神が」とか、「プロじゃ通用しない」とか散々言われてましたが、千葉くんにとって、自分がチームの勝利に貢献すること…

テニスにおける時間稼ぎ

ルール上、テニスには時間稼ぎの概念はありませんが、実際の試合になると非常に重要な概念になります。 何度も説明してきているとおり、アマでは守る側が圧倒的に有利です。シングルスにおいて、ベースライン後方から打って万全の体制の相手から一発でウィナ…

スマッシュを打つ素質

スマッシュを打つのに一番必要なのは肩と手首の筋肉で、逆に言うとそれさえあればスキルはあまり必要ありません。つまり、筋トレもせずにスマッシュの練習だけをしていても、あまり上達は望めないと言うことです。もちろん、球出し練習でも多少筋力はつきま…

ボレーはグリップを柔軟に使い分ける

ボレーはコンチネンタルグリップで、とされている理由は、ひとつのグリップでボディーに来たボレーやロブなどに対応できる、守備範囲の広さでしょう。しかし、コンチには、フォアボレーの打点がうしろになりやすく、力が入りづらいという大きな欠点がありま…

スマッシュは打点を落として打つ

スマッシュを難しくしてしまっている誤解のひとつに、「高い打点で打つ」というのがある。しかし、腕とラケットを地面と垂直にまっすぐ上に伸ばした点で打とうとしたら、遠心力でラケットの面は上を向いてしまう。打点が高すぎると、下にたたきつけることが…

なぜハイボレーは難しいのか

物理的に考えれば、ローボレーなどよりはるかに簡単なはずのハイボレーですが、アマでは苦手にしている人が意外と多いのではないかと思います。 一番大きな原因は、ハイボレーは力の入れにくい打点で打たなければならないことです。ローボレーは腰を落とせば…

深いボレーがいいボレーという誤解

もしかしたらこれは一般的ではないのかもしれませんが、僕の周りではボレーを深く打とうとするという風習がありました。 確かに、しっかりと押さえの利いたボレーが深く入ったときは、差し込まれるためとても返しづらいものです。しかし、深いけど浮いている…

ボレーに筋力は必要ないというウソ

筋力ではなく、フットワークが重要なんだ。これは半分本当ですが半分はウソです。サーブ&ボレーを得意とする鈴木貴男選手のレッスンに行ったことがあるのですが、ボレーに筋力は必要ないと説明する彼の腕はムキムキでした笑 確かに、筋力があっても速いボレ…

なぜスマッシュは難しいのか

スマッシュはアマが苦手としていることが多いショットのひとつだ。プロにとっては朝飯前のショットなのに、なぜだろうか。一番の差はスイングスピードだ。バドミントンと比較すると分かりやすい。バドミントンでは、アマがスマッシュをガンガン打ってもそう…

プロとアマの違い-総論-

まずは話の肝になる部分から説明していきます。 テニスではプロとアマで、使用するボールとコートは同じです。プレーヤーの筋力は段違いですが、プロはアマの2倍のスピードのボールを打つことができる一方、2倍のスピードで走ることはできません。つまり、エ…

弱小チームで団体戦に勝つという目的

初の記事です。緊張しますね。 私は東大出身で、テニスサークルに所属していました。 東大のテニスサークルには、東大オープンなどの個人戦もありますが、団体戦なども盛んで、これはサークル全体を巻き込んだ一大イベントです。種目も学年も規模も違います…