東大テニス

東大生が実践している、身体能力に劣るプレーヤーでも勝てる方法を解説します

プロとアマの違い-総論-

まずは話の肝になる部分から説明していきます。

 

テニスではプロとアマで、使用するボールとコートは同じです。プレーヤーの筋力は段違いですが、プロはアマの2倍のスピードのボールを打つことができる一方、2倍のスピードで走ることはできません。つまり、エースが取りやすいということになります。基本的に、プロは先に攻めたほうが有利で、サービス側が有利となり、一般的にキープ率は高くなります。

 

逆にアマは、球は遅いのに、足は球ほど遅くないため、エースが取りにくいということになります。一般的にキープ率はプロほどは高くならず、リスクをとって攻めるより、ミスをしないようにするのが効率が良くなります。

 

野球では金属バット、サッカーはコートが狭かったり、バスケのゴールやバレーのネットが低いなど、多くのスポーツでゲームバランスを保つために、道具に変更が加えられています。テニスだったら、アマはプロよりもコートを広くする、バウンドの速いコートを使う、ネットを低くする、スピードの出るボールを使うなどの工夫が本来必要です。

 

ですがテニスはプロとアマで何も変わっていない。これはつまり、ほとんど別のスポーツだということです。サッカーとフットサル、野球とソフトボールくらい違うかもしれません。プロのマネをしようとしても絶対にうまくいかない理由はここにあります。

 

プロテニスは、アマテニスとはかなり異なるスポーツであること、特に、ゲームバランス的が守りに偏っているということが、非常に重要なポイントになります。