東大テニス

東大生が実践している、身体能力に劣るプレーヤーでも勝てる方法を解説します

もし、カット打法の花巻東・千葉翔太くんがテニス部だったら

スター不在と言われた今回の甲子園で、一番話題になったのが「カット打法」の千葉くんでした。
「見ててつまらない」とか、「高校野球の精神が」とか、「プロじゃ通用しない」とか散々言われてましたが、千葉くんにとって、自分がチームの勝利に貢献することに比べれば、実に些末なことだったでしょう。

 

フィジカルに劣る千葉くんは戦略的に、力と力のぶつかりあいを避け、野球と言うスポーツにまったく新しい勝負を持ち込みました。
従来の勝負の方法しか知らなかった人たちの中には、新しい勝負を認めようとしない人たちも多くいましたが、フィジカル勝負を避けて消耗戦に持ち込むことをこのブログで提唱している僕からすると、非常に共感できます。

 

カット打法は、レベルが低ければ低いほど有効な戦術です。
プロでは通用しないかもしれませんが、高校野球では流行るのではないでしょうか。

最初の記事でも書いていますが、東大のテニスサークルでは、攻めを放棄して守りに徹するロブロブという戦術が浸透していて、言ってみればカット打法が当然の戦術として広く使われています。
きっと千葉くんがテニス部だったら、高校テニスにロブロブを持ち込み、世間を驚かせたのではないでしょうか。

 

しかしロブロブは東大では一般的なため、当然ある程度の対策も取られていて、力強い球を打つだけではなく、ロブロブを打ち破れなければダメだといった風潮も見られます。
きっと高校野球においても、速い球を投げられるピッチャーではなく、カットさせない技術を持ったピッチャーが評価されるようになっていくのでしょう。

 

スポーツですから、フィジカルの強い人が有利なのは当たり前です。
フィジカルトレーニングから目をそらしてはいけません。

しかし、それでも第二、第三の千葉くんが現れることを、今まで見たことがないプレースタイルで、今までの常識をがらっと変えてしまう選手が現れるのを、期待してしまうのです。